
日々更新されるソーシャルメディア(SNS)には、多くの消費者の正直な気持ちやリアルな意見が投稿されています。これらの投稿には、ブランドやサービスの改善ポイントや売上に貢献する情報がたくさん眠っています。
企業の規模に関わらず、ユーザーの生の声を聴くことは優先度が高く、重要なブランド戦略となってきており、従来のユーザー調査と合わせてSNSの分析を取り入れる企業が増加しています。
特に若者を中心として利用層が多いTwitter(ツイッター)は匿名で気軽に投稿ができるという特徴があるため、大量のソーシャルビッグデータが日々、刻々と発信されています。
それらの投稿から調査したい事柄や自社サービスなどに関連する投稿を抽出するために使用されているのが「ツイッター高度な検索」です。
「ツイッター高度な検索」を利用すると、人気のユーザーやハッシュタグ、画像、トピックなどを検索することができます。
では「ツイッター高度な検索」は具体的にどのようなことが調査でき、どのように使用するのでしょうか。今回は「ツイッター高度な検索」についての解説と「高度な検索」よりも幅広くSNSデータを分析できるソーシャルリスニングツールについてご紹介します。
ツイッターの高度な検索
「ツイッターの高度な検索」の使用方法は、公式ページにアクセスして該当する検索窓に検索したいワードを入力するだけで簡単に利用することができます。
参照元URL:https://twitter.com/search-advanced?lang=ja
調査したい事柄や自社サービスなどに関連して欲しいと思われる条件を入力し、「検索」をクリックすれば該当する投稿を一覧で表示することができます。
このように操作方法はとても簡単ですから、初心者の方でも気軽に検索ができます。ぜひ使ってみてください。
検索コマンドによる検索
「ツイッターの高度な検索」は、ツイッターアプリやWEBサービスから直接検索コマンドを使用して検索することもできます。
検索コマンドを使う場合は、ツイッターアプリやツイッターのWEBページでキーワード検索窓に直接ワードやオプションを入力します。
検索コマンドでは、指定したキーワードを含むツイートを検索できるほか、そのワードが投稿の中で並ぶ順番どおりに存在するものを探したり、複数のワードの中からいずれか一つでも含まれているツイートを探すこともできます。
また、反対に特定のワードを含まない「ツイート」を検索できるため、これらを組み合わせることで複雑な検索にも対応しています。さらに、ハッシュタグも同様に検索できます。もちろん、日本語だけ、もしくは英語だけに限定しての抽出も容易です。
例えば、「北海道」と「東京」両方の語句が含まれているツイートを検索する場合、北海道と東京の間にスペースを入力します。
語句を空白で列記した場合は「AND」を意味しますから、すべての語句を含むツイートが抽出されます。
北海道と東京のいずれかが含まれているツイートを検索したい場合は、北海道と東京の間に大文字で「OR」と入力します。
このようにツイート以外にも特定のユーザー名を指定できるほか、とあるユーザーの返信に限定しての検索を行うことも可能です。指定したユーザーだけを検索対象とする場合は、「from:ユーザー名」で検索します。
また、これまでにつぶやかれた全ての発言だけでなく、日付や時間を細かく指定することで特定の期間のツイートを探すことも可能です。期間を特定して検索する場合は「since」と「until」を使います。
例えば「since:2019-08-06 until:2019-10-06」は、2019年8月6日から10月6日までの間に限定した検索です。
画像や動画を含むツイートだけを抽出するには、画像を含むツイートは語句の後に「filter:images」を、動画を含むものは「filter:videos」を追記します。
このように、ツイッター社が提供している高度な検索や検索コマンドにより、対象の投稿を迅速に抽出することができます。
ただし、このような高度な検索では調べたい投稿やメディアを抽出することはできますが、それらを定期的にモニタリングしたり分析することには適していません。
SNSの投稿の増減をモニタリングしたり、より詳しい分析を行いたい場合はソーシャルリスニングツールがおすすめです。
ソーシャルリスニングツールとは?
「ソーシャルリスニングツール」とは、あらゆるメディアから投稿されるデータを収集し、分析するツールです。
日々世界中で投稿され続けている膨大な消費者のリアルな声から自社に関連するサービスや商品、消費行動に関するデータを収集・分析し、マーケティング施策やプロモーションなどに活用するために欠かすことができません。
自社のアカウントやサービスだけでなく、あらゆるキーワードで消費者の本音を収集・分析し、それらをダッシュボードで見える形にすることでキャンペーンの効果分析やポジネガ分析などさまざまな分析に活用することができます。

※詳しくは「ソーシャルリスニングツール/SNS分析とは」をご覧ください。
ソーシャルリスニングツール「NetBase」での高度な検索・分析例
弊社が提供するソーシャルリスニングツール「NetBase」は、一般的なソーシャルリスニングツールで利用できる機能に加え、AIでユーザーの興味関心を導き出す機能やキーワードを軸にした検索だけではなく、ツイッターのユーザーIDに特化した分析も行うことが可能です。
分析機能に強いツールのため、お客様にはソーシャルアナリティクスツールとしてご活用いただいています。
NetBaseでの分析機能を一部ご紹介します。
NetBase Pro
特定のキーワードについて検索をかければ、人気な投稿やユーザー情報、投稿の推移、インフルエンサーの特定、人気のメディアなどを瞬時に表示します。全体的な概要を把握するのに適しており、定期的なモニタリングにも適しています。
カンバーセーション
特定のトピックに対して、どのような話題が上がっているのかを分析する機能です。カーソルを合わせれば、具体的な投稿内容を確認できます。
投稿者属性
関連するトピックについて投稿している投稿者の属性を調査することができます。
性別や年齢だけでなく、GPSのロケーションで大まかな位置の特定も行うことが可能です。
視覚的にどこで投稿されたものなのかを把握することが出来るため、ローカルビジネスなどの分析にも適しています。
AI Studio
今年10月から搭載された新機能です。トピックに対して、AIが自動で集めた膨大な投稿の中でどのようなテーマが話題になっているかを自動で判別し、テーマごとに分類、可視化します。
新たな広告やプロモーション、素早いリスクマネジメントなどに効果的にご活用いただけます。
このようにNetBaseを利用した分析でも、ツイッターの高度な検索同様トピックキーワードを指定したり、期間を選択するだけなので難しい操作を行う必要がありません。誰でも簡単にSNSの投稿を分析することが可能です。
今回ご紹介したのは、NetBaseの豊富な分析機能のほんの一部です。NetBaseのデモンストレーションのお問い合わせや活用方法について詳しい情報をご希望の方は下記リンクをご確認ください。
SNSマーケコラム一覧
ソーシャルリスニングツールの活用方法やSNSマーケティング事例をご紹介します。
SNSトレンドレポート一覧
ソーシャルメディア上のトレンドをNetBaseで分析したSNSトレンドレポートをご紹介します。