SNSマーケコラム

X(旧Twitter)のFirehose(X(旧Twitter)全量データ)の利用方法やメリットを解説

X(旧Twitter)のFirehose(X(旧Twitter)全量データ)の利用方法やメリットを解説

「X(旧Twitter)」は日本での人気が高いことで知られるSNSです。日本国内における利用率の高さは、2022年にX(旧Twitter)のCEOに就任したイーロン・マスク氏が「日本の人口はアメリカの1/3に過ぎないが、1日の利用者数はほぼ同じ」と述べたという報道からも推し量ることができます。

日々膨大な量の投稿が行われるX(旧Twitter)のデータは、膨大なビジネスのヒントが眠っている宝の山といっても過言ではありません。本記事では、X(旧Twitter)のFirehose(X(旧Twitter)全量データ)の利用方法やメリットをお伝えします。

X(旧Twitter)のFirehose(X(旧Twitter)全量データ)とは?

X(旧Twitter)のFirehoseとは、X(旧Twitter)の全量データのことです。

前提として、X(旧Twitter)のデータ提供パターンは以下2つがあり、取得できるデータ量に違いがあります。

・ 1.Decahose(デカホース/サンプルホース):10%のサンプリングデータ
・ 2.Firehose(ファイアホース):100%の全量データ

調査会社やマーケターがX(旧Twitter)の投稿データを分析する際は、DecahoseもしくはFirehose(X(旧Twitter)全量データ)のいずれかを用いることになります。サンプリングデータのみに限定されるDecahoseと、全量データのFirehose(X(旧Twitter)全量データ)では、分析の精度に大きな違いが出ることはいうまでもありません。

X(旧Twitter)のFirehose(X(旧Twitter)全量データ)を取得するには、X(旧Twitter)社が提供している「Firehose API」を利用するか、NTTデータが提供している「X(旧Twitter)データ提供サービス」を利用する、あるいは「ソーシャルリスニングツール」を利用する方法があります。

1つ目のFirehose APIを利用する選択肢の場合、X(旧Twitter)社と直接契約することになります。しかしX(旧Twitter)社との直接契約は英語を用いて行う必要があり、国際契約に慣れていなければ難しい可能性があるでしょう。

最後の選択肢であるソーシャルリスニングツールがどういったものなのかは、後ほど詳しくご紹介します。

X(旧Twitter)のFirehose(X(旧Twitter)全量データ)を利用するメリット

X(旧Twitter)に投稿される膨大な量のデータは、高い精度で分析してこそビジネスに役立つものです。まずは、X(旧Twitter)データの分析にFirehose(X(旧Twitter)全量データ)を利用するメリットを解説します。

投稿件数が少ない状態でも分析できる

リサーチしたい対象の投稿件数が少ない場合、10%のサンプリングデータであるDecahoseでは、分析を行うために十分な数のデータが集まらない可能性があります。データが不足している状態では、信頼性の高い分析ができないだけでなく、場合によってはそもそも分析不可能となってしまうことも起こり得るでしょう。

その点、全量データであるFirehose(X(旧Twitter)全量データ)を利用すれば対象となる投稿を全て取得でき、漏れや抜けがありません。例えばトレンドの芽が出たばかりのような母数が少ない状態であっても、信頼性が高く説得力のある分析が可能となります。

市場の変化を高精度・リアルタイムに分析できる

X(旧Twitter)のトレンドは常に移り変わっています。大きな話題となったことへの関心がすぐに冷め、翌日にはまったく別のトピックが注目を集めることが普通です。ユーザーが次々とつぶやきや写真、動画などを投稿するリアルタイム性の高いX(旧Twitter)において、1日、数時間、数十分単位で起こる変化を見逃さないためには、データの量・精度が重要と言えます。

全量データであるFirehose(X(旧Twitter)全量データ)の利用は、ニーズの変化やその兆し、瞬間的なトレンド、口コミ、競合商品・サービスの情報などをリアルタイムでモニタリングし、分析できるのが大きなメリットです。全量データであれば投稿を1件も見逃すことがないため、高い精度の分析も可能になります。

マーケティング施策の効果分析ができる

X(旧Twitter)の投稿データがあれば、自社のマーケティング施策の効果分析が可能です。Firehose(X(旧Twitter)全量データ)を使ったマーケティング施策の効果分析を行えば、「関連するツイートがどのくらい投稿されたのか」「ユーザーがポジティブな印象を持ったのか、それともネガティブな印象を持ったのか」「ハッシュタグがどの程度流行したのか」といった、目視だけでは測定が難しい要素も詳細に知ることができます。

X(旧Twitter)は匿名でも利用できることもあり、ユーザーの率直な声が集まりやすいという点も特徴的です。ユーザーの声を聞く代表的な方法にはアンケートやインタビューがありますが、バイアスがかかったり、謝礼目当ての回答者が忖度したりと、正確な結果が得られないことも珍しくありません。X(旧Twitter)の全量データを用いることで、不特定多数の本音に近い口コミを分析できるのは大きいでしょう。さらにブランドイメージや競合他社の状況調査、ユーザー行動の観察なども可能です。

新しい企画のヒントを得られる

ユーザーのニーズを分析することで、今後のマーケティング施策や商品開発のヒントを得られるのもFirehose(X(旧Twitter)全量データ)を利用するメリットの1つです。

新しい商品・サービスを世に送り出しても、ニーズがなければビジネスとして成り立たせることはできません。市場調査は、どのようなビジネスにおいても不可欠のものです。Firehose(X(旧Twitter)全量データ)では投稿者の年齢や性別、職業なども分析できるため、ターゲット層の傾向やニーズを知るのに役立ちます。

わずかな炎上リスクでも察知できる

X(旧Twitter)上でたった1件の投稿が注目を集め、批判やネガティブな意見が殺到する「炎上」は、どのような企業にとっても他人事ではありません。ビジネスにおいて炎上は大きなリスクであり、SNSが当たり前のように使われている現代社会では、炎上を回避するための対策も必要でしょう。

Firehose(X(旧Twitter)全量データ)は全量データという特性上、投稿総数が少なく注目を集めていない状態であっても、炎上する可能性がある投稿を検知できます。ブランドに対するネガティブな口コミ、商品・サービスの悪用といった炎上リスクを即座に把握し、先手を打ってリスク回避に動くことも可能です。

火種となりそうな投稿数がたった1件だとしても、見落とすことなくキャッチできるのが、Firehose(X(旧Twitter)全量データ)を利用する大きなメリットです。

X(旧Twitter)のFirehose(X(旧Twitter)全量データ)を利用する方法

冒頭でご紹介した通り、X(旧Twitter)のFirehose(X(旧Twitter)全量データ)を利用するには2つの方法があります。

・ 1.Twitter社と直接契約したうえでX(旧Twitter)社が提供するFirehose APIを使う
・ 2.Twitter社と契約している会社のソーシャルリスニングツールを使う

X(旧Twitter)社との直接契約は英語での契約となるため言語がハードルとなり、契約手続きだけでなく連携する機能の実装にも工数・費用がかかります。直接契約を交わしている企業はゼロではないものの、リソースや工数も考慮して自社にとって最善の選択肢を検討することが大切です。

Firehose(X(旧Twitter)全量データ)を利用したいのであれば、X(旧Twitter)社と契約している会社のソーシャルリスニングツールを利用するのがおすすめです。X(旧Twitter)社と直接契約する必要がなく、提供されるツールを使って全量データを効率的に扱うことができます。

ただし、X(旧Twitter)の分析可能なソーシャルリスニングツールにはFirehose(X(旧Twitter)全量データ)を利用できないものもあるため注意が必要です。Decahoseを取得するツールでは、全データのうちの10%のサンプリングデータしか扱えないため、分析精度に差が出てしまいます。

データ解析にソーシャルリスニングツールを利用するメリット

ソーシャルリスニングツールとは、SNS上のユーザーの投稿や属性情報を収集し分析するツールです。人間の目では追いきれない膨大なデータを扱えるのが魅力の1つではありますが、メリットはそれだけではありません。マーケティング活動のデータ解析にソーシャルリスニングツールを活用するメリットを解説します。

複数のSNS・メディアを一括で分析できる

ユーザーが投稿するSNSはX(旧Twitter)だけではありません。より多くのデータを集めて分析精度を高めるには、さまざまなSNSやメディアを網羅する必要があります。ソーシャルリスニングツールを使うことで、X(旧Twitter)のみならずInstagramやFacebook、YouTubeといった複数の媒体のデータをまとめて分析可能です。自社で媒体ごとにデータ収集や分析を行うよりも格段に効率的なのは言うまでもありません。

ソーシャルリスニングツールは、ブランドイメージに関する調査や口コミの確認、SNS上で展開したキャンペーンの効果測定をしたい場合に便利で、媒体ごとの分析を基にマーケティング施策の立案や実行もスピーディーに行えます。

収集したデータを視覚化して分析できる

ソーシャルリスニングツールを使うと、収集したデータをグラフなどの形で分かりやすく視覚化した状態で確認・分析できます。

データは収集するだけでなく、正しく分析したうえで適切に活用しなければ意味がありません。集めたデータが整っていない状態では本質を把握しにくいだけでなく、データ分析に関する専門知識を持たない人が読み違えることもあります。

データを視覚化すると関係者間でスムーズに共有でき、認識のズレも防ぐことができます。パフォーマンス改善に向けた施策案も検討しやすくなり、ビジネスにプラスの影響をもたらすでしょう。

X(旧Twitter)のFirehose(X(旧Twitter)全量データ)を利用できるソーシャルリスニングツール「Quid Monitor(旧NetBase)」

「Quid Monitor(旧NetBase)」はX(旧Twitter)のFirehose(X(旧Twitter)全量データ)を利用できるソーシャルリスニングツールです。X(旧Twitter)のみならず国内外のSNSやメディアの情報を分析可能で、あらゆるビジネスをサポートします。扱える主なSNS・メディアは以下の通りです。

・ X(旧Twitter)
・ Facebook
・ Instagram
・ YouTube

この他に、口コミサイトやレビューサイトなども含めた豊富なデータも取得可能です。さらにAPI機能により、「Tableau」「Datorama」「Domo」といったBIツールとも連携でき、多種多様なデータを統合して扱えます。市場調査やチャットのログ、ユーザーレビューや星評価などのデータも簡単に分析可能です。

サポートしている言語の数が多いのも特徴で、日本語や英語をはじめ50ヶ国語の分析にも対応。海外のトレンド分析や国ごとの比較分析も可能で、グローバルビジネスの発展に貢献します。

多彩な分析機能やフィルタリング機能を備え、必要なデータのみをスピーディーかつ詳細に把握できる点も見逃せません。強力なフィルタリング機能により、SNSの投稿者IDに着目してデータを取得し、特定セグメントの興味関心を分析するといったことも可能です。

このほか、導入時のサポートは一切追加費用なく、回数無制限で対応という点も他にない特徴です。手厚いサポートがあることで、ソーシャルリスニングツールを扱うのが初めてでも安心して導入できます。

ソーシャルリスニングツールの選び方

X(旧Twitter)のFirehose(X(旧Twitter)全量データ)を利用できるかどうかはソーシャルリスニングツールを選ぶ際に重視すべきポイントではあるものの、決め手となるのはそれだけではありません。必ずチェックしておきたい3つのポイントを解説します。

分析できるSNSや言語のカバー範囲

大前提として、分析したいSNSのデータを利用できるか否かを確認する必要があります。世界中にはさまざまなSNSが存在し、どのSNSに注視すべきかは業種や取り扱う商品・サービスによっても異なります。特定のSNSやメディアに対応していないソーシャルリスニングツールもあるため、まずは分析したいSNSやメディアに対応しているかを確認しましょう。

さらに、分析したい言語に対応しているか否かも重要なポイントです。SNSを通じて現地のリアルなデータを得ることには大きなアドバンテージがあり、グローバルビジネスには多言語対応が欠かせません。

分析可能なSNSの種類と扱える言語は、ソーシャルリスニングツールを選ぶ際に真っ先に確認しておきたい事項です。

AIによる分析が可能か

収集した膨大なデータを人間が解析するとなると、手間も時間もかかります。誰もが手軽に投稿できるX(旧Twitter)に投稿されるデータにはビジネスと何ら関連性のないものも多く、分析対象となるデータを洗い出すだけでも多大な労力を要するでしょう。

そのような時に役立つのが、AI(人工知能)による支援機能です。AIがノイズとなるデータを取り除き、関係性が高く意味があるデータのみを抽出する処理を自動で行うことで、データ分析のスピードが格段に上がります。

リアルタイム性の高いSNSのデータを扱う以上、処理速度は重要なポイントです。ソーシャルリスニングツールを選ぶ際は、AIによる分析が可能か否かに加え、AIの能力にも着目する必要があります。

丁寧なサポートがあるか

ソーシャルリスニングツールはさまざまな処理を自動で行えるとしても、最終的には人間が扱うものです。扱いが難しかったり適切なサポートを受けられなかったりすれば、性能をフル活用できない結果にもなりかねません。ソーシャルリスニングツールをビジネスに役立てるためには、導入する際にサポートの有無や質にも目を向けることが重要です。

Quid Monitor(旧NetBase)を提供するTDSE株式会社では、導入後にQuid Monitor(旧NetBase)の活用サポートを回数無制限で行っており、安心してツールをご活用いただけます。

X(旧Twitter)のFirehose(X(旧Twitter)全量データ)が利用できるQuid Monitor(旧NetBase)の強み

Quid Monitor(旧NetBase)は、SNSやWebメディアの膨大なデータを扱えるソーシャルリスニングツールです。X(旧Twitter)やInstagramといったSNSに加え、レビューサイトや口コミサイトのデータも取得できるため、幅広い領域の多様な調査が可能です。

日本国内で人気が高くユーザーが多いX(旧Twitter)については、100%の全量データを利用可能。X(旧Twitter)社との直接契約やAPI連携の実装が不要で、簡単にX(旧Twitter)の全データを取得・分析できるのが大きな強みです。さらにTDSE株式会社は回数無制限の導入サポートを提供しております。

「X(旧Twitter)のFirehose(X(旧Twitter)全量データ)をビジネスに活用したい」という際は、ぜひ一度お問い合わせください。

https://netbase.tdse.jp/contact/

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