SNSトレンドレポート

2021年衆院選をSNS分析から予想!候補者や政党に対する反応とは?

2021年衆院選をSNS分析から予想!候補者や政党に対する反応とは?

2021年10月31日に投票日を迎える第49回衆議院選挙が10月19日公示されました。コロナ禍で行われる総選挙ということもあり、各候補者はSNS活用に力を入れています。

そこで今回は総選挙直前!選挙に関するソーシャルメディア上の有権者の声をソーシャルリスニングツールQuid Monitor(旧NetBase)で分析したレポートをご紹介します。何が、誰がSNSで注目されているのか、また各政党や公約に対してどのような声が集まっているのか網羅的にご紹介します。

2020年2021年の自民党総裁選2020年の都知事選挙ではSNS上の反響と選挙結果は相関していませんでしたが、今回の2021年総選挙ではどのような結果になるのでしょうか。

総選挙とは

総選挙とは、衆議院議員の全員を選ぶために行われる選挙のことです。小選挙区選挙と比例代表選挙が、同じ投票日に行われます。衆議院議員の定数は465人で、うち289人が小選挙区選出議員、176人が比例代表選出議員です。
引用元:https://www.soumu.go.jp/2021senkyo/about/

ソーシャルリスニングツールQuid Monitor(旧NetBase)とは

ソーシャルリスニングツールQuid Monitor(旧NetBase)

Quid Monitor(旧NetBase)はリアルタイムに膨大なソーシャルメディアデータを分析できるプラットフォームです。圧倒的な実行スピードと多彩なフィルタリング機能で何百万ものソーシャルメディアにあふれる投稿を分析します。多彩なフィルタリング機能により、スラング(俗語)や略語、コンテキスト(文脈)が曖昧なものから正しい洞察を導きます。
リアルタイムに膨大なソーシャルメディアデータを分析することで、すべてのビジネス領域において活用することができます。

ソーシャルリスニングツールQuid Monitor(旧NetBase)とは

目次

投稿数推移

下記は9月24日~10月24日の「衆院選」「選挙」「総選挙」に関する投稿数の推移とメディアの内訳です。投稿数が告示が近くなるにつれ増加していることに加えて徐々に画像や動画による投稿数が増加しています。特に告示日の19日前後から動画や画像の投稿数が増加していることが分かります。

投稿数推移

より多くの情報を伝えるために文字入りの画像を活用したり、候補者の画像や動画付きの投稿を使った選挙活動が繰り広げられているためと思われます。コロナ禍で外出の頻度が以前より減少し、選挙ポスターを目にする機会が減っていることも影響しているかもしれません。

衆院選で話題になっているコト、ヒト

話題になっているコト

2021衆議院選挙の話題

政党名、主張する政策、投票、選挙区など幅広く選挙に関することが投稿されています。全体的には特定政党や候補者に投稿が偏っている状況ではないようです。
より詳細に投稿の傾向を見るために、投稿内容を各党が公約に掲げている政策の経済/コロナ対策/外交/教育/エネルギーに細分化してみてみましょう。

2021衆議院選挙政策への関心

「経済」に関する投稿が最も多くなっています。実際に総裁選に関する投稿のうち、「公約」に関する投稿のみを分析してみると経済政策とくに消費税や給付金に関する関心が高いことが分かります。

公約への関心

共感や注目を集めている人気投稿

「衆院選」「選挙」に関する投稿のうちエンゲージメントの多い上位の投稿は、

・VOICE PROJECT:投票はあなたの声「#わたしも投票します」
・スマートニュース:投票啓蒙キャンペーン「#話そう行こう私たちの選挙」
・一般の投稿者:類似の政党名や候補者に関する注意事項
・一般の投稿者:配信者に向けた配信カーによる家ばれ防止の注意喚起
・一般の投稿者:子育て世代による「選挙カー廃止のお願い」
・安倍晋三氏:YouTubeチャンネル開設のお知らせ

などとなっており、若者世代への投票を呼び掛ける投稿、選挙カーに対する苦言や注意事項、政治家によるSNS発信の強化などがSNSでの注目度が高くなっているようです。

選挙に対するポジネガ

総選挙全体に対するセンチメント傾向でも「うるさい」といったネガティブな投稿の多くが選挙カーに関する投稿となっていました。

話題になっているヒト

衆院選に関する投稿で多く名前が挙げられているのは、自民党総裁の岸田文雄氏とれいわ新撰組党首の山本太郎氏でした。他にも自民党総裁選でSNSでの圧倒的な人気を誇っていた高市早苗氏や、自民党幹事長の甘利明氏、前自民党総裁の安倍晋三氏の名前も多く言及されているようです。

話題の人

Yahoo!ニュース提供の「政党との相性診断」

今回の総選挙では、さまざまな企業が選挙に関するWEBサービスやSNSキャンペーンを展開しています。その中でも話題となったのがYahoo!ニュース提供の「政党との相性診断」です。10の質問に回答するだけで、自分の考えがどの政党と近いのかを診断できるサービスで、診断結果をSNSに投稿できるようになっています。

SNSに投稿される診断結果の内容は、マッチ度が高い上位3政党名とそのマッチ度(%)、そして共通のハッシュタグ「#あなたと政党の相性診断」です。
ではどの政党が多く投稿されているのか「#あなたと政党の相性診断」に関する投稿をSNSで分析してみましょう。

あなたと政党の相性診断

自由民主党、NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で(N党)、日本共産党、れいわ新撰組、日本維新の会、社会民主党、立憲民主党、公明党、国民民主党の順に投稿数が多いようです。
ただし、これらは診断結果全体を示すものではなく、Webサイトで診断を行いその後自分のSNSにシェアした人の投稿を対象とした分析であることに注意が必要です。

「90%」以上の相性度が高い政党は?

投稿文に含まれる相性度の高いトップ3位の政党については、自由民主党がトップとなりましたが、政策とのマッチ度が高い人が多い政党はどこなのでしょうか?
下記は「#あなたと政党の相性診断」かつ「90%」を含む投稿に限定した、人気キーワードです。れいわ新撰組、社会民主党、日本共産党の3党が突出しており、全体像とはまた違った傾向であることがわかります。

あなたと政党の相性診断

衆院選2021 注目の候補者or選挙区は?SNSで話題の激戦区or注目選挙区をピックアップ

今回の衆院選では野党共闘により事実上与野党一騎打ちとなる選挙区が多く、SNSでも本人や支援者による選挙運動が活発になっています。SNSで話題になっているいくつかの選挙区について、選挙区と一緒に投稿されている人気キーワードをご紹介します。
過去の総裁選や知事選でも同様に、全体の傾向として当選回数を重ねている議員は言及数が少なく、挑む立場の候補者や新たな候補者は言及数が多くなっています。

宮城5区

注目されている候補:自由民主党・森下千里氏、立憲民主党・安住淳氏

選挙区別キーワード

「宮城5区」で投稿数が多いのは森下千里氏でした。「#辻立ちクイーン」「#幸せをかたちに」といった候補者のハッシュタグや、さまざまな名称で言及されています。また支援者によるSNS投稿も積極的となっています。

東京8区

注目されている候補:れいわ新選組・山本太郎氏、自由民主党・石原伸晃氏

選挙区別キーワード

衆院選告示前、れいわ新撰組の山本太郎氏が出馬すると表明して注目を集めた「東京8区」。立憲民主党の候補が出馬予定だったことから、野党共闘が崩れる混乱を危惧する投稿や、出馬を取りやめたことで山本太郎氏に関する投稿が多くを占めています。

大阪5区

注目されている候補:無所属・籠池諄子氏、公明党・国重徹氏

選挙区別キーワード

大阪5区は現職の公明党に日本共産党、れいわ新選組、無所属の3名が挑戦する選挙区です。その中でも特にSNSで注目を集めているのは、森友学園の塚本幼稚園・元副園長の新人・籠池諄子氏です。キーワードのほとんどが籠池諄子氏もしくは夫で森友学園前理事長の籠池泰典氏に関するものとなっているなど注目を集めています。

香川1区

注目されている候補:自由民主党・平井卓也氏、立憲民主党・小川淳也氏

選挙区別キーワード

前デジタル担当相の自由民主党・平井卓也氏と立憲民主党・小川淳也氏による事実上の一騎打ちの香川1区。ネガティブな投稿や批判合戦が多く繰り広げられている選挙区の1つとなっています。平井卓也氏に対しては、親族が社長を務める四国新聞の記事内容をめぐる身内びいきではないかという批判、小川淳也氏に対しては日本維新の会の立候補予定者に対して野党競合を懸念して出馬取り下げを要請したことに対するネガティブな投稿が多くなっています。

島根1区

注目されている候補:自由民主党・細田博之氏、立憲民主党・亀井亜紀子氏、無所属・亀井彰子氏

選挙区別キーワード

告示日以降注目を集めているのは、同じ読み方の氏名の候補者が立候補している島根1区です。読み方が同じなので「かめいあきこ」「亀井」と投票した場合、どちらの候補者か判断することができず、候補者の得票数に応じて振り分ける案分票が発生する可能性があります。「ややこしい」「まさか」といった驚きの声や、ロシアで過去に対抗馬への妨害目的と報道された際と同様の事象が発生したことから「プーチン政権」も投稿されています。

ソーシャルリスニングによる詳細なSNS分析ならお任せください

このようにソーシャルリスニングツールでは、ソーシャルメディア上の投稿を細かく分析することができます。自社サービスに対するSNS上の評判や、トレンドキーワードに対する反応などを正確に見極めるには、精緻な分析が欠かせません。ソーシャルリスニングツールにご興味のある方や、SNS分析にご興味のある方はぜひ一度お問合せください。

導入事例

Quid Monitor(旧NetBase)をSNSマーケティングにご活用いただいている海外企業SNS分析事例をご紹介します。

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