SNSトレンドレポート

東京オリンピック・北京オリンピックの話題や反響を比較分析

東京オリンピック・北京オリンピックの話題や反響を比較分析

2月20日に北京オリンピックの閉会式が行われ、オリンピックが閉幕しました。2021年から2022年は新型コロナウイルス感染拡大による延期の影響で、1年の間に夏季・冬季オリンピックが開催される異例の年となりました。ほかにもコロナ禍で開催された初のオリンピックであることや、複数の国が外交ボイコットを表明するなど異例づくめの開催であったといえるかもしれません。
今回はそんな東京オリンピックと北京オリンピックについて、世界中のソーシャルメディア上の反応を分析したレポートをご紹介します。大会への関心や、感情、そして話題となった競技や選手などをソーシャルリスニングツールQuid Monitor(旧NetBase)で分析しました。

ソーシャルリスニングツールQuid Monitor(旧NetBase)とは

ソーシャルリスニングツールQuid Monitor(旧NetBase)

Quid Monitor(旧NetBase)はリアルタイムに膨大なソーシャルメディアデータを分析できるプラットフォームです。圧倒的な実行スピードと多彩なフィルタリング機能で何百万ものソーシャルメディアにあふれる投稿を分析します。多彩なフィルタリング機能により、スラング(俗語)や略語、コンテキスト(文脈)が曖昧なものから正しい洞察を導きます。
リアルタイムに膨大なソーシャルメディアデータを分析することで、すべてのビジネス領域において活用することができます。

ソーシャルリスニングツールQuid Monitor(旧NetBase)とは

目次

オリンピックの投稿数推移

上記はX(旧Twitter)やInstagram、掲示板、ニュースメディアなど3億ドメイン以上のソーシャルメディアを対象とし、さまざまな言語での「オリンピック」「TOKYO2020」「BEIJING2022」を含む投稿数の推移を分析したグラフです。中国で主流である「weibo」は含まれません。
東京オリンピックの開催期間である7/24〜8/8は投稿数が大きく増加していることが分かります。開催国の投稿数が含まれていないことも影響していますが、北京オリンピックは東京オリンピックと比較すると投稿数が非常に少なかったことがわかります。

<投稿数の多い日の主な出来事>
7/24 東京オリンピック開会式
8/2 インドネシア男女ペア金メダル獲得
8/8 東京オリンピック閉会式

2/4 北京オリンピック開会式
2/8 フィギュア男子SP
2/17 高木美保選手金メダル、ノルディック複合団体銅メダル
2/20 北京オリンピック閉会式

大会期間中のオリンピック関連投稿数の比較

大会期間中の投稿数を比較しても、北京オリンピック期間の投稿数は東京オリンピック期間の投稿数の約16%となっており、投稿数の差が大きいことが特徴的でした。

言語で比較

東京オリンピックと北京オリンピックの開催期間中に投稿された言語を比較してみましょう。
2大会で共通しているのは、投稿言語の上位3位が日本語、英語、韓国語であることです。どちらの大会でも日本語が1位となっており、日本で関心が高かったことがうかがえます。

2大会で異なるのは、全体の1%以上を占める言語の数に大きな差があることと、韓国語が占める割合です。北京オリンピックでは韓国語の投稿割合が10%から24%に増加しており、またロシア語が1%以下から3%に増加しています。
夏季オリンピックと冬季オリンピックでは競合国が変わることも影響していますが、今回は開催地に対してのセンチメント傾向なども影響している可能性があります。

センチメントで比較

TOKYO2020 のセンチメント傾向は76%がポジティブとなっています。
また感情に関するセンチメントキーワードでは「best」「champion」「congratulation」「すごい」「love」といった選手のパフォーマンスに対する賛辞の声が多く投稿されていました。行動に関するキーワードでは、観戦に関する「見る」「watch」「応援」といったポジティブなキーワードや一部では「観ない」「not watch」といった観戦を否定するキーワードもみられました。

BEIJING2022のセンチメントは69%がポジティブとなっています。TOKYO2020と比較すると7%ほどネガティブ比率が高くなっています。
感情に関するセンチメントキーワードでは「love」「amazing」といった選手に贈られる賛辞や、「no good mood」「台無し」といった判定やドーピング問題に対して否定的な意見が見られました。また行動に関するキーワードでは、ネガティブな文脈で使用されている「#boycott」が最も多く投稿されたキーワードとなっています。

投稿数が多い、人気の人物で比較

各大会期間中に投稿された人物の中から投稿数が多い人物を競技・職業と共にご紹介します。

TOKYO2020で話題になった選手

全体的にさまざまな国の、さまざまな競技が偏りなく話題となっていることが分かります。
投稿数が最も多かったのはブラジルの体操女子に初の金メダルをもたらした、レベッカ・アンドラーデ選手でした。跳馬で金メダル、個人総合で銀メダルを獲得するなどブラジル初の快挙に対しての熱狂の声が多く投稿されました。 続いて投稿数の多いフィリピンのウェイトリフティング代表ヒディリン・ディアス選手も、フィリピン初の金メダルを獲得して話題となった選手です。同国初の金メダル獲得に対して1億円以上の報奨金が贈られることが日本でも話題となりました。

日本で投稿数が多かったのは、伊藤美誠選手と水谷隼選手です。東京オリンピックの新種目である卓球男女混合で金メダルを獲得し、日本中が歓喜に包まれました。
パフォーマンスやメダル獲得で話題になった選手のほかにも、観覧席で編み物をする姿が話題となったイギリスの高飛び込み代表トム・デーリー選手、短髪のヘアスタイルに対して批判や擁護の声が多く集まった韓国アーチェリー代表のアン・サン選手などさまざまな観点から話題になる選手がいたようです。

BEIJING2022で話題になった選手

TOKYO2020 と大きく異なるのは、日本と韓国の選手が多く、競技もフィギュアスケートとスピードスケートに偏りがある点です。
なかでもフィギュアスケートの羽生結弦選手は、圧倒的な投稿数となっており人気の高さがうかがえます。日本の選手で他に投稿数が多いのは、同じくフィギュアスケートの宇野昌磨選手や金メダルを獲得したスノーボードハーフパイプの平野歩夢選手、スキージャンプの小林陵侑選手、スピードスケートの高木美帆選手でした。

韓国ではスピードスケートの選手が人気となっています。投稿数が多い選手はメダルを獲得した選手や失格になった選手でした。物議を醸した判定により、SNSで多く投稿されたようです。

海外の反応や多言語分析なら海外で支持されるSNS分析ツールQuid Monitor(旧NetBase)

オリンピックに関する話題をソーシャルリスニングツールで分析したレポートをご紹介しました。海外進出や海外の需要分析など、海外SNS分析にご興味のある方はぜひQuid Monitor(旧NetBase)をお試しください。
分析レポートが欲しい方には専門の分析官によるSNS分析レポートのサービスもご用意しております。

参考:分析対象キーワード・分析期間

対象キーワード

東京オリンピック開催期間:2021/7/23~2021/8/8
北京オリンピック開催期間:2022/2/4~2/20

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